短期売買の勧め

私(岡嶋大介)は、長期投資も短期売買もやっていますが、やはりゲーム性の高さと、やりたいときだけ手掛ければよいという機動性の高さから短期売買を好みます。巷の投資指南には(特に初心者向けのものほど)インデックスへの長期投資でほったらかし、というような手法を薦めるものが目につきますが、自分の考えはそれとは違うので書いておきたいと思います。

若くて元本が少ないときほど短期集中投資

インデックスファンドに投資しても、平均利回りは年に数%、好調な年でも10%程度でしょう。逆に損失を出した場合でも、幅としては同程度です。若いときは大抵投資元本は少ないでしょうから、その少ない元本から数%の損益が出ても大した違いはありません。長期で複利で回せばそれなりに違いは出てきますが、若い貴重な時間を年単位でそういうものに投じるのはもったいないことだと思います。

短期売買なら、うまくいけば数日で10~20%の利益を得ることはしょっちゅうです。インデックスファンドの1年分の利益を数日で得ることができ、そういうチャンスは年に何回もあります。もちろん失敗すればインデックスファンドより大きく減らすことになりますが、元本が小さければその程度の穴埋めは労働賃金から充分可能です。

さらに、そういう行動の結果から、経済や企業の仕組みを学べて、株式市場はともすればばかばかしい群衆心理で動くこと、効率的市場仮説などクソの役にも立たないことを学べます。若いうちにこういうことが学べるのは大きいです。

若いうちに危険な取引に飛び込み、年を取って+資産が増えるにつれて徐々にローリスク・ローリターンなものにシフトしていく、というのが王道と考えます。

Tacticoの目指すところ

Tacticoは、そういうアクティブトレーダーの判断を助け、短期売買の面白さをアピールすることを目指しています。これは前身のOmegaChartの時代から思想的には全くかわっていません。岡嶋大介個人の仕事としては、株式市場とは全く関係ないことをやっていた時期も長く、その間Tacticoはほったからしでしたが、トレーダーとしての活動は常に継続していました。

この世界は人を選びますし、「誰も簡単確実に大儲け」のような詐欺まがいの情報が多くある時代だからこそ、トレーディングの面白さと厳しさを真摯に伝えるツールづくりをしたいと思います。

そして、将来のいつかは、リアルタイムデータへの対応と、発注まで含めたスクリーニングの完全自動化までを手掛けていきたいです。